酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ニッカ アップルワイン

ニッカ アップルワイン

リンゴの甘味果実酒です。ブラックニッカ クリアブレンドや最近手に入りにくくなった余市などで有名なニッカの製品です。

 

以前のブログでも書きましたがニッカの元の名前は大日本果汁株式会社です。ウィスキーを熟成させている間収入が無いため、リンゴジュースを販売していたことが社名の由来ですが、その傍らでこんな商品も作っていました。

 

リンゴ果汁を発酵させたワインにリンゴのブランデーを加えた酒精強化ワインでアルコール度数は22度あり、甘いお酒です。

 

この時期にお湯割りで美味しいお酒が欲しくなり購入。これで1000円程度ですからかなりお手頃です。飲み方もソーダ割でもロックでも美味しそうですし、地味に売れ続けているのもうなずけます。

 

公式ホームページを見ると、その他にもウーロン茶割りやジンジャーエール割りをお勧めしてますが、ジンジャーエール割りは美味しそうですね。ジンジャエールを買うまでに無くなってなければ試してみます。

サンタ ヘレナ アルパカ カベルネソーヴィニヨン メルロー(2回目)

サンタ ヘレナ アルパカ カベルネソーヴィニヨン メルロー(2回目)

以前の記事はこちら

saito0701.hatenablog.com以前にもこのブログで書いたように、私は色々なお酒を飲んでみたいので同じお酒を買う頻度はかなり少なめです。それでも買うお酒はよほど味と価格が気に入っているものという事です。

 

アルパカもまさにそれです。価格はワインとしては最低価格の1歩手前の500円前後。味は奥行きは無く、飲み飽きするタイプながらトータルではかなりいいレベル。何より「ちょっとワイン飲みたいな」と思った時、スーパーだろうがドラッグストアだろうと簡単に、全国どこでも買えるというのは宅飲みにおいて非常に大きなメリットです。

 

以前、ワイナートという雑誌では「ワインと食事のペアリングは食事が主になる。何故なら食事はその日に手に入った食材で作るしかないが、ワインはそれに合わせてセラーから選べばいいだけだから」とありましたが、そんな環境を作れないワインラバーの方がよほど多いでしょう。私もワインセラーこそあるものの、いつ開けてもいいワインを赤、白、ロゼ、オレンジ、泡をバリエーション豊かにそろえることなどできません、セラーの8割はコレクション用というか、いつ開けたらいいか分からないようなワインです。

 

そんな環境の私にとってちょっとワインが飲みたいと思った時、仕事の帰り道でも入手可能なアルパカの入手の容易さは大きな長所です。正直、酸やタンニンが穏やかすぎてで飲みやすい反面、2杯目にはちょっと飲み飽きているときはありますが、それを補ってあまりある手軽さがあります。

 

こんな普通の食卓でも開けてしまえる気軽さもいいですね。ちょっといいワインはちょっといい食卓で開けるのが相応しいのでしょうが、アルパカならいつ飲んでも気になりません。

 

アルパカは業務上、大手ビールメーカーの4社(アサヒ、サントリー、キリン、サッポロ)の中では何かとここ最近トラブルの多いアサヒビールのブランドです。ボジョレー ヌーヴォーでもアサヒにはやらかされました。しかし、アルパカ、ルイ ラトゥール、ブエナ ヴィスタは好きです。

 

以下、個人的感想です。

 

  • サントリー:味はこだわりを捨てた最大公約数を求めたタイプが多い、売り方は上手な一方、汚い。ディアジオの真似をしてるのが露骨。

 

  • アサヒ:先輩が築いたスーパードライの地位にいまだに寄りかかりすぎ。売れてる商品は買収したブランド(ニッカ、カルピス、ウィルキンソンなど)ばかりで、自社ブランドを育てるのが下手。事務のレベルは4社中最低。

 

  • キリン:公務員ばりに固い。商売人気質のサントリーとは真逆。事務的には極めて優秀。逆に融通が全く利かない。三菱という財閥系故なのか。秋味は好き。

 

  • サッポロ:ちょっと個性的な味の商品が多いのを生かすには訴求力が必要だけどこの訴求力が残念過ぎる。ダメさも含めて個人的には好き。

 

勤め先を公開してたら書けない内容です。どのメーカーも長短はっきりしてます。

 

べた褒めしたますが、お勧めするアルパカはこのカベルネ/メルローシャルドネ/セミヨンのみです。他は試して口に合ったらどうぞ。

シングルモルト 嘉之助 Artist Edition

シングルモルト 嘉之助 Artist Edition
  • 鹿児島県/日野市
  • 生産者:小正嘉之助蒸溜所

saito0701.hatenablog.com

saito0701.hatenablog.comこの嘉之助は上記の焼酎を生産している小正醸造から分社化した小正嘉之助蒸溜所株式会社によって生産されています。通常、嘉之助ブランドは小鶴などを扱っている問屋への割り当て商品となっていますが、こちらのArtist Editionは蔵の師魂を扱っている特約店の酒屋向けとなっています。

 

ちょっとマニアックな話をすると、小正嘉之助蒸溜所はディアジオからの資本が入っています。小正醸造自体、本業の焼酎があるため資本にさほど問題は無いと思ってますがウィスキー作りは投資が回収されるまで非常に時間がかかる商売です。

 

ウィスキー好きなら誰しも知る、日本のニッカの元の名前は大日本果汁株式会社です。ドラマのマッサンでも有名な創業者の竹鶴政孝は自身の蒸留所である余市蒸留所を作りはしたが、ウィスキーを熟成、販売するまでの資金を稼ぐためにニッカ林檎汁というリンゴジュースを作って収入を得ていました。

 

ディアジオからの資本から入ることにより多くの新興蒸留所のように急いで若い原酒をバンバン売る必要が無くなるかもしれません。また、海外への販路拡大にも期待しているのでしょう。その一方で本体の小正醸造が最大株主であるようにして、独立性は保つようにしているようですね。

 

かなり個性が爆発した味わいです。50度という強めのアルコール度数とそれに負けない複雑さ、甘さがあります。決して熟成年数は長くは無いと思うのですが、樽の影響が強く、熟したブドウや蜂蜜ような香味があります。スペイサイドに近いイメージですが、飲んだことがあるどのスコッチモルトとも大きく異なります。

 

こんなパンフレットもついてきました。

 

比較的若いであろうにこの味わいとは、今後が面白そうなジャパニーズ ウィスキーです。

 

ゼノンベバレジ ナチュラル ミネラルウォーター

ゼノンベバレジ ナチュラル ミネラルウォーター
  • 生産者:ビクトリー
  • 販売者:ゼノンベバレジ

何のことはないただのミネラルウォーターです。ディズニーの公式ホテルであるアンバサダーホテルに泊まったので持って帰りました

我々がパッカーと呼ぶ飲料受託製造企業岐阜県 株式会社ビクトリーが生産はしてますが、企画、販売は千葉県のゼノンベバレジと言うホテルなどにアメニティや食品などを卸す会社行っているようです。ビクトリーは自社ブランドとして麗しずくなどのミネラルウォーターを製造しているようですが、ゼノンベバレジから委託されてこんなお水も作ってるんですね。

 

このような製造者とブランドの持ち主、販売者が異なることは飲料の世界ではよくあることです。飲料を作る設備は非常に高額な一方で単価が安いので数を売らないと設備費が支払えません。つまり設備を持ってる会社はフル稼働させたいのですが、自社の製品だけ作っていてはフル稼働させられません。自社だけでノンストップで作り続ける製品を売り続けることができるのは巨大な販売網を持つ大手のみです。

 

その一方で飲料を企画、開発、販売したいが設備を作るほどの元手が無い会社にとってはこのパッカーは大変助かる存在です。何しろ設備費は一切負担せず、自分のブランドを作れるのですから。win-winの関係です。

 

見にくいと思いますが、ラベル下部には「ご自由にお飲みください」の文字があります。完全にホテルのアメニティ用に作られてます。

 

岐阜県と言えばキムタク信長見たさに46万人が集まったというから驚きです。写真見ましたが格好いいですね。しかし、イベントが終わったとたん

https://pbs.twimg.com/media/FhR1OYlacAEcsCo.jpg

ちょっと冷静になる新聞もいい味出てます。信長は道三の娘婿だしいいと思いますけど。斎藤道三じゃ人は集まらないと思いますし。

 

日本人はかなり信長好きですよね。人間臭さがいいでしょうか。秀吉の奥さん、寧々への手紙では秀吉の女癖の悪さに困ってる寧々へのフォローは見事ですし、ダメ部下への最後通牒だった佐久間信盛折檻状を見ると一度や二度のミスや不敬は許すし、困ってるなら相談しろよと言う一方で怠慢は許さないという人柄も見受けられます。手紙の現物を見ると後半どんどん行間が狭くなっており、書いてる間にヒートアップしている感じが見て取れます。

 

「優秀な部下ばかり囲ってると寝首かかれるぞ」というアドバイス明智光秀にしてるのが最高に先見の明が光ってます。

 

脱線しましたが、こちらのお水は飲みやすいごく普通のミネラルウォーターです。普段は山梨のミネラルウォーターを我が家では飲んでますが、味の違いは分かりませんでした。

チャミスル トクトク 各種

チャミスル トクトク 各種

フルーツフレーバーの韓国産RTD(Ready to Drinkの略。缶チューハイなどの開けてすぐ飲めるミックスドリンクの総称)元々チャミスルはアルコール度数16°の甲類焼酎が有名でしたがこれに各種フルーツフレーバーを加えたもの(こちらは13°)がドラマなどの影響でヒット。そのフレーバータイプに炭酸を加えてアルコール度数を5度まで落として飲みやすくしたものがこのトクトク。トクトクとは泡がはじけるさまの「シュワシュワ」と言った意味の韓国語です。

 

ジンロの最低発注数は80ケースと決して少なくありません。昔ほどジンロも売れなくなっており、中々発注できなくなってましたがこのチャミスルチャミスル トクトクが出てから頻繁に発注するようになりました。それほどこのシリーズは売れてます。

 

チャミスル トクトク すもも

チャミスル トクトク マスカット

チャミスル トクトク パイナップル

2022年11月の時点でリリースされているのはこちらの3種類ですが、トクトクじゃない方のチャミスルのフレーバーは5種類ありますので、その内増えるかもしれません。

 

色はいずれも無色透明。その見た目に反して味はちょっと濃いめです。日本の一般的な缶チューハイに比べるとやや強い味ですが、このような料理と一緒にいただくなら強めの味の方がいいかもしれません。

 

日本の缶チューハイは非常に競争が激しく、清涼飲料顔負けの価格ながらも高い品質を持ったものも多い中にあって、その缶チューハイの倍の価格のトクトクは味と価格を見るならば私自身はリピートしません。が、ハマる人にはハマる味だと思います。お勧めはすももですね。缶チューハイではほぼお目にかかりませんし、小正醸造などがすももリキュールを作ってはいますが趣が異なります。これは甘酸っぱさが良くできてます。

 

スーパーでも見かけますので入手のしやすさも悪くありません。一度は試す価値はあると思います。

天狗舞 本醸造生酒 しぼりたて

天狗舞 本醸造生酒 しぼりたて
  • 石川県/白山市坊丸町
  • 生産者:車多酒造

銘柄自体は日本酒をさほどご存じでない方も聞いたことはあるであろう有名銘柄です。作っている車多(しゃた)酒造は能登杜氏四天王の一人、中 三郎氏が在籍していることでも有名だとか。そして、四天王って言葉が現実世界でも真面目に使われるケースをあまり知りません。

 

他の四天王は調べたところ

  • 農口尚彦(菊姫、常きげん)
  • 三盃幸一(満寿泉)
  • 波瀬正吉(開運)

だとか。正直一人も知りませんが、日本酒に詳しい方ならご存じの有名人なのでしょう。

 

涼しかったり寒かったりで、味の濃い物が欲しくなると日本酒とワインが恋しくなってきます。イオンの酒売り場で1000円もしない価格のわりに美味しそうな気配があったので購入。

 

焼き魚、キムチとくれば日本酒しかないでしょう。キムチだけならマッコリでもいいんでしょうが、マッコリとホッケは合わせたくありません。ダメじゃないとは思いますが。

 

生酒とは、通常貯蔵前に1回、出荷前に1回行われている「火入れ」と呼ばれる60℃ほどの加熱殺菌処理をしない日本酒です。火入れを行った日本酒には無いフレッシュ感を楽しめます。混同されがちな生貯蔵酒は貯蔵までは生酒同様ですが、出荷の直前に火入れを1回行います。

 

私は五橋、黒龍が好みですがこちらも気に入りました。ワインのようなつもりで瓶の半分程度飲んだところで大分酔いが回り早々に就寝。ワインはアルコール度数12%程度の物が多い中で日本酒は15%程度であることを失念しておりました。美味しくてついつい飲みすぎてしまいました。

トーモア 12年

トーモア 12年

既に終売となってますが、現在飲んでいるのはこちら。味よりも建築学的に非常に美しい蒸留所として有名。元々イギリス王室美術院の元院長がサー アルバート リチャードソン氏が費用を惜しみなく使って建てたとか。

 

香りはレモンの皮、オレンジのような柑橘、バニラ、さらにダンボールのような香味まで入り混じった複雑さを持ってますが、味はややスパイシーながら余韻はやや短く少しあっさりした印象です。

 

こちらのバージョンでは無く、水彩画のラベルの10年はさらに味わいは大人しいのですが、ラベルの繊細さと味がマッチしており、優しく綺麗なモルトだったと記憶しています。しかし、その10年もこの12年も終売となっており、マイナーモルトとなってます。

 

入れ物は1歳の娘が気に入ったらしく、おもちゃになりました。