酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

サントリー 角瓶

サントリー 角瓶

この7月に値上げのあった角瓶ですが、その前に購入しておきました。その時の価格が税込み1408円だったのに、今、Amazonで確認したところ1867円(税込み)ですから驚きです。通販ですからある程度送料を織り込んではいるのでしょうがエグい値上がりです。

 

かなり思い切った値上げに踏み切った角瓶ですが、ちょっとやそっと値上げしたところで客は離れないと見込んでのことでしょう。事実、値上げしてからも多くの注文を受けており対応しきれない状況が続いてます。サントリーから入ってこないので。

 

確かに味のバランスがとれており、日本人好みの味です。サントリー創業者であり、ウィスキーのブレンダーであり、角瓶の生みの親でもある鳥井信治郎がこの味を作り出したとき「これや!」と言ったのは伊達では無いという事でしょう。これが昭和12年というのですから超の付くロングセラー品です。

 

世界に対して売り続けているせいかサントリーのウィスキーの品薄状態が続いていることに不満です。白州蒸留所は日本国内ではトップ、世界でも有数の規模の蒸留所です。ハイボールブームが始まったばかりのころならいざ知らず、未だに山崎、白州、響の品薄状態がノンヴィンテージのラインナップですら続いており、さらに角瓶まで品薄状態というのですから消費者無視と言われても仕方ないでしょう。

 

今年(2023年)の2月にサントリーは山崎蒸留所、白州蒸留所に2年間と100億円をかけ改修する計画を発表しました。興味深いのは自社で製麦をやりたい(多くの蒸留所では大麦を発芽させた麦芽、すなわちウィスキーの原料はモルトスターと呼ばれる業者から購入するのが一般的)のは分かりますが、手間暇かかるフロアモルティングの設備をどちらにも導入予定との事です。

 

とりあえず値上げはこれで終わりにしてください。