煙の香りのウィスキー、アイラ島のシングルモルトの中でもとりわけ著名な1本です。近々値上がりしそうなので購入してみました。
思えば酒類業界に入りたてのころ、あまりウィスキーが口に合わず、増して味の違いなどサッパリでスコッチとバーボンの区別もつかないという自分が飲んで衝撃を受けたのがコレです。薬品やコケ、煙、ヨード香と例えられる磯や海を思わせる海藻のような独特の香味に「今まで飲んでいたウィスキーとは違いすぎる」と衝撃を受けたものです。
個性的すぎるがゆえに好みがはっきりと分かれますが、私は好きな味です。この個性は仕込み水や製麦によるものが大きいのでしょうが様々な本、サイトで詳しく書かれていますのでそちらをご覧ください。
私が言いたいのは「サントリー輸入のシングルモルトは味が落ちすぎ」という事です。
同じお酒をそう頻繁には飲まないため、久しぶりに飲んだマッカラン、ボウモア、ラフロイグはがっかりしてます。記憶違いや思い出の美化かと思ってましが
saito0701.hatenablog.comこちらのシングルモルトでは記憶通り、期待通りの味でした。今回購入したラフロイグもがっかりです。ボトラーズが出回ることがほぼ無い蒸留所だけに、初めてウィスキーに衝撃を受けたあの体験をまた味わうのは難しいのかもしれません。
15年などの長期熟成品などを試せばまた違った感想が出てくるとは思いますが、そうなると価格的にボトラーズにチャレンジした方が開けるまでのワクワク感がある分、なかなか手が伸びません。
地方の酒屋巡りをして古いラフロイグを探したほうが近道かもしれませんね。ジュヴレシャンベルタンの名門、ドメーヌ カミュ ペール エ フィスのユベール カミュは様々な技術が生まれているにも関わらず50年間ワイン作りを変えていません。曰く「昔から何も変えてない、変える必要が無い」。素晴らしい言葉だと思います。