酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

キングスバリー ゴールド ストイーシャ 2013 8年

キングスバリー ゴールド ストイーシャ 2013 8年

聞きなじみが無い方もいるかもしれませんが、ストイーシャはブナハーブンのピートが強いタイプのブランドです。

 

アイラモルトと言えばピート香(煙のような香り)が強いモルトウィスキーとして有名ですが、その中でブナハーブンは最もそのピート香が控えめで海のフレッシュな香味を特徴としたシングルモルトです。そのブナハーブンのピートが強いタイプを言われて興味が湧かないモルトファンはいないでしょう。

 

59.6°というアルコール度数は伊達ではなく、それなりにスピリッツは飲みなれた私にもストレートで飲むのはかなりキツい。

キツい物を無理して飲んでイキがるような歳ではありません。加水してワインのようにスワリング(グラスを回して馴染ませる事)して香りをかぎます。見た目は白ワインのような色調で、決してウィスキーファンが飲みたくなるような外観ではありませんがこれでも強烈なピート香が漂います。この見た目から想像できない、アイラモルトらしい香りと味わいに心打たれます。

 

ストレートで飲んではアルコールと煙の強さに隠れてしまい感じにくいナッツやフルーツの香りを塩っぽさが包みます。やはり複雑ですね。8年で瓶詰したのはここがピークイだと考えたのでしょうか?もうちょい寝かせたものにも興味がある荒れた、しかし元気いっぱいの味わいです。

 

私には加水する必要があるので、ある意味ではお買い得なモルトだったかもしれません。