酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

シャンドン ガーデン スプリッツ(2日目)

saito0701.hatenablog.comこれの2日目です。

 

全く美味しそうに見えませんがスペアリブです。やはり料理よりはおつまみに良さそうなカクテルです。「肉」って感じのこの食卓とは相容れないものを感じました。それぞれは美味しかったんですが。

 

最近、乾燥していることもありちょっと肌が荒れ気味なので豚肉を意識的に食べておこうと思った結果です。肌荒れが気になるならいい化粧水は乳液を使うのは悪くないのでしょうが、それより先にバランスのいい食事と早寝こそ肌にいいはずです。そこに酒は無い方が更にいいのでしょうが、それは考えないことにします。

 

酒は百薬の長と言う言葉が最初に人類史に現れたのが古代中国の歴史書である漢書の「食貨志第四下」です。  西暦で言う8年ごろ、王莽(おうもう)が帝位を奪い「新」の国を建てたとき、王莽の政策の一つに「六管」があります。これは酒、塩、鉄、銭の鋳造、名山、大沢(だいたく)を国家が管理するというものです。

 

夫(そ)れ鹽(しお)は食肴(しょくこう)の将、酒は百薬の長、嘉會(かかい)の好なり。鐵(ててつ)は田農の本、名山 大澤(だいたく)は饒衍(じょうえん)の臧(ぞう)なり。

そもそも塩は食卓で重要な物、酒は様々な薬の中でも最高の物であり酒宴には欠かせない。鉄は濃厚の基本。名山、沼、湖は豊穣の蔵である。

 

しかし、その後の兼好法師が書いた徒然草の第百七十五段にはこうあります。

 

百薬の長とはいへど、万(よろず)の病は酒よりこそ起れ

酒は百薬の長とは言うが、万病のもとではないか

 

と。酒が不味くなる話ですが、兼好法師はその後こう綴ります。

 

かくうとましと思ふものなれど、おのづから、捨て難き折もあるべし。

以上のように酒はロクでもないものだけど、やっぱ捨てるのはもったいない。

 

この第百七十五段の前半は

酒は健康も財産も友人関係も壊すもので、酒の席でのパワハラとか最低。他人事であっても酔っぱらいは見ていて気分の悪い。「酔えば嫌なことを忘れる」という人もいるが悪酔いしているだけだ。「酒を手にして他人に飲ませたものは何度でも手の無い生き物に生まれ変わるだろう」と仏も説いている。

 

とありますが、面白いのは後半です。

以上、酒を飲むとロクなことないけど捨てがたい。花見酒とか月見酒とかいいよね。酒を飲んで語り合うのって最高に楽しい。寒い中でも火を囲んで熱燗やるのも乙なもんだ。お近づきになりたい人が酒飲みで、酒を介して色々とお話しできたらこれもいいもんだ。まぁ、酒飲みに罪は無い。野宿した酔っぱらいが驚いて目を覚ましてみっともない恰好のまま立ち去る姿は笑える。

 

ツンデレですね。多分、お酒大好きな人なんじゃないでしょうか。

 

お酒は健康に気を付けて、ほどほどに、長く楽しみたいです。