酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ヨーゼフビファー アデラ ピノノワール

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ヨーゼフビファー アデラ ピノノワール

イギリスの学術誌Frontiers of Nutrition「赤、白ワインとシャンパンはcovid-19のリスクを減らす。ビール、サイダー、スピリッツはリスクを上げる」という論文が出ました。

www.frontiersin.org定期的にワインは体にいいよって論文出ますが、何にしても飲みすぎは毒です。

 

徒然草の第百七十五段には「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ。(酒は百薬の長と言うが多くの病気は酒から起こる」とあります。吉田兼好は700年も前に酒は体にいいこともあろうが、基本的には悪いものだよ、と気づいていました。

 

こちらのワインはそういう意味ではありませんが500mlという容量が私にとっては一晩で飲みきれる限度で、休日前に飲むにはちょうどいいです。医師が推奨する飲み方はグラス1杯程度なんでしょうが、さすがに少なすぎます。

 

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ピノノワールはドイツではシュペートブルグンダーと呼ばれますが、海外市場を意識する生産者はピノノワールで通すことが多いですね。

 

ドイツのピノノワールはもっと薄く繊細な印象があるのですが、こちらは果実味もあり、悪くはないのですがピノノワールのワインを飲みたいという方には微妙です。神経質な酸も無く、飲みやすいという評価も出来ます。この要領で1000円ほどですから通常ボトルの容量なら1500円近いということを考えると可もなく不可もないコスパです。少なくとも積極的に他人に薦めるワインではありません。

 

安かったモモのステーキと合わせましたがこれまた悪くは無いという程度のペアリング。もっと淡泊な鶏むね肉の料理の方が良かったかのでしょう。

 

温暖化の影響でイギリスでシャンパーニュのようなスパークリングワインと作ったりと、寒い地方でのワイン作りに注目が集まっています。日本での人気は微妙なドイツワイン(特に赤)ですが、今後注目の価値はあると思います。