酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ティア マリア コーヒー リキュール

f:id:saito0701:20210926193850j:plain

ティア マリア コーヒー リキュール(画像はハーフボトル)
  • イタリア
  • 種子・核・ナッツ系リキュール
  • 輸入元:ウィスク・イー

以前は明治屋が輸入しておりましたが、契約が切れたのかしばらくは日本では並行品しかなかった時期がありましたが、ウィスク・イーが正規代理店になり安定して入荷するようになりました。

 

このウィスク・イーという会社、その名の通りウィスキーを専門、特にアランを輸入するためにあるような会社だったのですが、いつのころから新商品案内がブリュードッグをはじめとしたビールだらけになり、最近では昔はサントリーが輸入していたディサローノ アマレットもここが代理店となっています。こちらが輸入しているディーサイドというスコットランドの軟水でウィスキーの割水、チェイサーとして推奨されてましたが私の勤める酒屋では微妙に高額な水は売れずに残っていたのですが、東日本大震災の時に水という水が小売店か消え、姪を産んだばかりの私の姉が粉ミルクを割る水が手に入らなくて困っている(当時、水道水から放射線が検出されたとニュースになったエリア)聞き、この売れ残っていたディーサイド横流しした思い出があります。

 

このティアマリアは私の記憶が確かであれば明治屋輸入時代はブルーマウンテンを使ったコーヒーリキュールというのが謳い文句だったはずですが、現在はラベル、裏張りはおろか製造元HPにもその文言が見られないことから、さすがにブルマンの価格が上がりすぎて使うのをやめたのでしょうか?私が初めてブルーマウンテンというコーヒー豆の価値を知ったのは専門店で通常100g300~400円程度、モカマタリなど名のあるコーヒー豆でも600円~800円だというのに、このブルーマウンテンは当時1500円と高額だったことを覚えています。しかもそれすら手に入らない時期がありました。

 

とはいえ高品質なコーヒーリキュールであることは変わりません。同じコーヒーリキュールであるカルーアと比較するなら、カルーアが親しみやすく、どこか懐かしさを感じるようなコーヒーリキュールであるなら、こちらはちゃんとした喫茶店のコーヒーを思わせる香りを持っています。好みで言うなら

単純なミルク割はカルーア。アレクサンダーのようなショートカクテル(本来のレシピはコーヒーリキュールではなく、カカオリキュール+ブランデー+生クリーム)にはこちらのティアマリアといったところです。

 

ちなみに「ティア」はスペイン語で老婦人。この酒名の意味は「マリアおばさん」という意味。おばあちゃんの手作りリキュール的なイメージでしょうか。有名なシェリーの「ティオペペ」がペペ叔父さんという意味ですので、合わせて覚えておくとちょっと面白いかもしれません。