酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

グランツ ファミリーリザーブ

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グランツ ファミリーリザーブ

ちょっとウィスキーの詳しい方ならピンとくる、この特徴的な三角ボトルは世界有数の販売量を誇るシングルモルトであるグレンフィディックと同じ会社が作るブレンデッドスコッチです。

 

画像はファミリーリザーブですが、内容そのままリニューアルし、現行品はトリプルウッドとなってます。値上げしたかったんですかね。実際、かつては輸入元である三陽物産でも販促のために条件(単純な値引き、11本買ったら1本は無料、仕入れ数量に対してリベートと呼ばれる販売協力金の支払いなど、店頭価格を下げ出荷量を増やすための特売条件)を付けていたため、余裕で3桁価格でしたが、トリプルウッドになってからは全くそんな価格は見られません。

 

トリプルウッドですが

  • ヴァージンオーク樽:少し刺激のある味わい
  • アメリカンオーク樽:バニラなどの甘い香味
  • ファーストフィルのバーボン樽:柔らかく、まろやかな口当たり

と言った特徴をもち、これらを巧みに組み合わせたバランスのいい味わいになってます。また、この三角のボトルは

  • 火:蒸留、グレンフィディックでは一部直火加熱(焦げ付くから難しい)
  • 水:言うまでもなく良質な仕込み水が求められる
  • 土:大麦、ピート

この三つを意味するというので、何かと3がキーとなっている会社ですね。

 

ウィリアム グランツ&サンズ社はシングルモルトのリリースが異端だった時期に周囲の

「アレは無いわ」という目を押し切り、シングルモルトを売り出して成功させた、現在まで続くシングルモルトブームの先駆者であり、2015年にグレンリヴェットに抜かれるまでシングルモルトとして最も売れていたグレンフィディック保有する会社です。そしてグレンフィディックのみならず、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサベイの他、グレーンの蒸留所であるガーヴァン蒸留所も所有し、蒸留量ではスコットランド3位の企業です。そんな企業がディアジオやペルノなどの傘下に入らず、独立しているのですから驚きです。もちろん、独立企業とした家族経営の会社としてはスコットランド最大。

 

味わいはバランスが良く、まろやかで飲み方を選ばないのですが、私見を言わせてもらえばパンチが足りないため、ソーダで割ってしまうと他のお気に入りに一歩及ばないため、もっぱら水割りかロックで楽しんでいます。私は食中はハイボール、その後のリラックスタイムはロックやストレートで楽しむことが多いため、これはコレで出番が多いウィスキーです。オフィシャルのHPではコーラ割りとロックを勧めてます。コーラもいいかもしれませんね。コーラ割りなら何でもいいんですけど。

 

正規代理店である、三陽物産ではこの他に

  • 18年
  • トリプルウッドスモーキー

をリリース。どうもその他にもトリプルウッドスモーキーなど多数出ているようですね。このスタンダードしか飲んだことが無いので、いずれは試してみたいものです。

 

追記:酒屋で購入した時、ファミリーリザーブとなっていたためそのつもりで購入していたのですが、すでに入れ替わっていたことに後から気が付きました。画像はトリプルウッドです、、、、