酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ほろよい 森のキウイサワー

ほろよい 森のキウイサワー

saito0701.hatenablog.comこれと同時発売の初夏限定品。キウイを使ったレシピを見ると結構な頻度でミントを使ってます。確かに初夏を感じる相性のいい組み合わせです。

 

ほろよいの名称とパッケージから想像する味からほぼズレの無い出来栄えは感心します。サントリーがかつて景品で作ったトートバッグのデザインにオリンピックロゴ盗用事件があった佐野研二郎氏に依頼していたものがあったこともあり、素直にサントリーのデザインを感心できない気持ちもありますが、昨今流行りの意識高いデザインで伝わりづらい物に比べてはるかに分かりやすく、好感が持てます。

 

ほろよいの感心することの一つに「やたらとこだわりを押し付けない」ところもあります。どれだけ素材を厳選して、どれだけこだわった製法で作りましたと伝えたい技術者はいるのでしょうが、ほろよいユーザーは生産者の独りよがりなこだわりは求めていません。公式HPを見ても飲むシーンやイメージを伝えるのみでこだわりらしいものを感じません。

 

逆にこだわりが強くて度々消費者が付いていけない製品をリリースするのは実はサッポロではなく、キリンです。分かりやすいのキリンが100周年の威信をかけて大々的な宣伝をしながら2007年発売、2008年にリニューアル、2009年終売となったキリン ザ ゴールドです。

 

これは今見ても感心するほど生産者のこだわりが出ています。

ほかにも目白押しです。結果は2年でこの世から消えました敗因は消費者が望む物ではなく、生産者が作りたいものを作ったからと聞いておりますが誠に正鵠でしょう。正直その社風は今も変わっているようには感じません。しかしそのこだわりのおかげで素晴らしい商品が生まれていることも否定はしません。

 

こだわりも使いどころなのかな、と感じます。ほろよいはこだわりを一切捨て消費者が望む物を作り成功した例かと思います。