酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

カレラ ジョシュ ジェンセン セレクション ピノノワール

カレラ ジョシュ ジェンセン セレクション ピノノワール

通販サイトなどを覗いてみるとカリフォルニアのロマネ コンティとうたっているサイトを見かけます。そういわれる根拠は創業者のジョシュ ジェンセンがドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ(DRC)で収穫を2度手伝い、その際にDRCオーナーのオベール ド ヴィレーヌ氏からピノノワールの苗木をもらったことから来るのでしょう。

 

このワインは自社のブドウも一部使っているようですが、基本は買い付けブドウによるものです。味はと言うとDRCどころかブルゴーニュとはだいぶ趣の異なる、充実した果実味と柔らかな酸をもったカリフォルニアらしいピノノワールです。言い方次第ですが、飲みやすいかもしれません。

庭でナスが取れたので、塩コショウ、オリーブオイル、ケチャップ、ピザ用チーズをかけてオーブンで焼いただけのシンプルなものですが、気難しいワインでは無いので十分合います。

 

ジョシュ ジェンセンはカリフォルニアのピノノワールの先駆者として知られ、当時カリフォルニアではほぼ成功例の無いピノノワールの植栽を1975年に開始しました。利益が出るようになるまで10年以上かかり、トレーラー生活を余儀なくされていた時期もあるというからすごい根性です。

 

そんなジョシュも今年の6月11日に亡くなりました。引退生活を送っていたそうですが残念なことです。すでにワイナリーはダックホーンに売却されていますが、この名前は残っていくのでしょう。