酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ウィリアム フェーヴル シャブリ(2日目)

saito0701.hatenablog.comこれの2日目。

 

またしても魚介類と合わせられず、ズッキーニと芋の炒め物とです。

オリーブオイルで炒めて粉チーズをかけたもの。案外ボジョレーなどの軽い赤を少し冷やしても合う料理だと思います。

 

芯がある白ワインは抜栓2日目でも冷蔵保存していれば、風味を損なうことは少ないのですが流石は王道シャブリ、初日と印象はほぼ変わりません。わずかにフレッシュさは失ったかもしれませんが、ある意味では酸が丸くなり飲みやすくなってます。

 

シャブリの補足をすると、シャブリ地方はキンメリジャンと呼ばれる土壌でおおわれており、これは石灰質の土壌です。平たく言うと大昔の海洋生物の殻などが堆積してできた土壌ですので、ミネラルが豊富で、やはり海産物と良く合うワインに仕上がるというワケです。

 

ワインを飲んでいて「ミネラル」「硬質」という言葉があり、よく分からないという方もいると思いますが心配無用です。私もうまく表現できません。白ワインを飲んで塩っぽさやエビアンなどの硬水を飲んでいるような飲みごたえ(赤ワインではコク、ボディと置き換えてます)、わずかな苦みなどを合わせた表現として使っています。そのためかミネラルのある白ワインは塩気が欲しくなる料理と合わせたくなります。キレのある辛口白ワイン、ドイツの白、シャンパンの白などですね。

 

先日のヨーロッパの作柄事情に追記すると2022年はかなり質、量ともに最悪だった昨年より大きく改善されそうではあるものの、大規模な干ばつがどの程度生産量に影響するか未知数との事。ボルドーのポムロールでは一時的に灌漑(人工的な外部からの水の供給)を承認したというからただごとではありません。極めて異例の措置であり、厳しく管理され、規定の違反者には罰金まで科せられています。

 

このまま無事収穫できることを祈ってます。