酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

サントリー プレミアムモルツ 香るエール

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サントリー プレミアムモルツ 香るエール

国産の大手ビールメーカーのビールを自分で購入することはほとんどないのですが、それでも買うことがあるとすればこれとキリンの秋味です。

 

プレミアムモルツ自体、ビールの中ではややクセがあり好みが分かれるタイプではありますが、こちらの香るエールはスーパードライ一番搾りなどのピルスナーと呼ばれるビールとはそもそもビールタイプが異なります。

 

ビールには様々なタイプがあり、日本で主流となっているのはラガーと呼ばれる下面発酵ビールです。低温で発酵させ、発酵が進むと酵母が液体の下部に沈んでいくことからこう呼ばれます。先述のピルスナーはそのラガーのタイプの中の一つ。一番日本人になじみがあるビールです。

 

対して上面発酵ビールはエールとも呼ばれ、15℃~20℃とイギリスでいうところの常温で発酵させ、発酵が進むとともに酵母は上面に浮かんできます。歴史が古いため、昔のヨーロッパやアメリカを舞台にした小説などでちょいちょい出てくるビールです。

 

すごく乱暴な言い方をするとエールは芳醇、濃厚な味わいラガーはのどごしのいいスッキリとした味わい物が多いです。ビール好きからは怒られそうですが。

 

以前にバス ペールエールという輸入ビールの割りには手ごろながらイギリスのパブのような気分を味わえるエールがあったのですが、現在日本における輸入業者はありません。プレモルの香るエールもいいのですが、バスに比べてやや上品です。バスはそれこそフィッシュアンドチップスのようなジャンクと合わせて美味しいビールでしたが、香るエールはもうちょっとちゃんとした食事と合わせたくなります。

 

フィッシュアンドチップスを売ってる店はそこまでありふれてはいませんが、ケンタッキーは近い印象なので、時々香るエールと合わせることがあります。

 

世界中でコロナによる人手、容器、ラベルなどの不足に加えて船で商品を運ぶ際に欠かせないコンテナも不足しており、輸入品は入荷の遅延や値上げのラッシュです。元々輸入ビールは割高なのに値上げされると本格的高級品になってしまいます。国産クラフトビールもいいのですが、やはり価格面では大手ビールメーカーは優れてます。