酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

サントリー こだわり酒場 タコハイ プレーンサワー

サントリー こだわり酒場 タコハイ プレーンサワー

2023年3月に発売され結構な販売数を誇るサントリーの新たなる主力商品。タコハイは元々は1983年にサントリーが発売した商品ですので、近年の漫画やゲーム同様、墓場から掘り返したタイプの製品かもしれません。

 

1980年代はチューハイブームでしたが、当時焼酎の製造免許が無かったサントリーにとては面白くない。そこで実際には甲類焼酎だったサントリー 樹氷の度数を上げたマイルドウォッカを販売し、これの炭酸割りをタコハイとして流行らせ、チューハイとの差別化を図りそこそこ売れてました。その後競合製品が生まれ販売数が低迷、自社ブランドのカロリ。-196℃スーパーチューハイなどで自らタコハイを終売に追い込みました。

 

制作秘話としては地道な現場調査により、居酒屋の顧客が求めている食中酒、すなわち口の中をサッパリさせてくるレモンサワーのような役割と、食事をより美味しくするハイボールのような役割を併せ持ったものがタコハイだ、とのことですが先輩がとっくに通った道だったというわけです。

 

とは言え、味はサントリーがレモンサワー事業で培った技術を使い磨き上げられたもののようです。

 

プレーンサワーというと、単なる甲類焼酎の炭酸割りかと思いきや

saito0701.hatenablog.com

saito0701.hatenablog.com他社の類似品は焼酎以外に香味を付けてましたが、このタコハイもレモンを使用してます。といってもレモンの香味を楽しむというより酒臭さを緩和する使い方という印象を受けました。

 

確かに、ハイボールのウィスキーの味や香りが苦手な人は一定数いるでしょうし、ビールのように苦くなく、ワインのように酸っぱくない、飲み疲れない食中酒と言えると思います。味のバランスを取るのが得意なメーカーなだけに万人受けしそうな味です。と言うか万人受けしているからこれだけ売れているのでしょう。

 

ちなみに気になるネーミングですが、蛸は無関係で、多幸からくるネーミングだとか。