酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ハウメ セラ ベガ クリスティーナ カヴァ ブリュット ロゼ(2日目)

saito0701.hatenablog.comこれの2日目です。

 

豚のすね肉というちょっと変わった肉がスーパーで売っていたので買ってみて野菜とトマト缶と一緒に煮込んでみました。私の料理の腕では大した料理にはならなかったようです。

 

しかし、このワインとはそれなりに相性が良かったようで、特別に感心する料理では無かったのに、食事自体は豊かになった気がしました。やはりぱっとしないワインでも料理次第では「お?」と思うことが多いですね。

 

ブルゴーニュの生産者の中にはカリフォルニアやオーストラリアの生産者をあまり良く思ってない節がある方と話すことがあります。フランス人は基本的にプライドが高い民族ですから歴史ある聖域の一つであるワインに新参者が入ってくることが面白くないのかと浅いことを考えておりましたが、フィネスと言う言葉を覚えてから徐々に分かってきました。

 

私はこのブログを書く上で専門用語はできるだけ排除しています。読んでほしい方を同業者やソムリエではなく「お酒を飲むのは好きだけど、別にわざわざ時間を割いて勉強するほどではない」と言う方しているからです。読みやすさを重視しています。

 

しかし質のいいワインを語るうえでフィネスの説明は欠かせません。先に私の言葉で説明するなら「本質的な部分で精巧な作りをしている」と感じたときの表現がフィネスです。

 

フィネスに明確な定義はありません。精巧な技術、卓越した作り手の手腕に感心し、本質的な見事さに感心した時に用いる言葉で「このワインに感じるフィネスは作り手の思いを感じる」などと使います。

 

ソムリエ特有の「あいまいな表現で『俺分かってるぜ』を演出しているだけでは」と思われても致し方ありませんがより短い言葉で表現するなら「精妙」が近いのでしょうjか?

家や車はデザイナーが優れていればぱっと見は感心する物が形になりますが、本質的に優れている家や車は住んでみて、運転してみれば「これは素晴らしい、こんなところまでよく考えられている」と感じることが多かれ少なかれあると思います。フィネスとはそんなところでしょうか。

 

長々とフィネスについて語りましたが、このワインにフィネスは感じません。しかし料理を変えれば印象は良くなるワインではありました。