酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ラ シャス カルヴァドス シードル

ラ シャス カルヴァドス シードル
  • 生産国:フランス
  • 生産者:ラ シャス
  • 輸入元:アレグレス

リンゴで作る発泡性ワインであるシードルにリンゴの蒸留酒であるカルヴァドスを加えたもの。「それは酒精強化ワイン(シェリーなど、国内の酒税法上では甘味果実酒にあたる物)では?」と思ったものの、裏張りには果実酒 発泡性①とありました。

しかし、何故か330mlの小瓶の裏張りは甘味果実酒になっているものがネット上で見られたりでよく分かりません。日本の酒税法など酒の品質などどうでも良く、税金を取るためにエリートが考えているだけの物で、酒への愛情など何も感じない代物です。

 

生産者は職人気質で、より良質なお酒を造ろうとしている一方で国は税金のことしか頭にありません。むしろこれで良く、日本酒やウィスキー、一部のワインなどが世界で称賛されるレベルにまで磨き上げられたものだと感心します。

 

例えばウィスキーの最低熟成年数はそれぞれ国がスコッチで3年、ストレートバーボンは2年(ストレートが付かないなら縛りは無し)と定められてますが、ジャパニーズウィスキーは2021年にようやく日本洋酒酒造組合自主基準でスコッチ同様3年と定めただけで法的には品質を守るためのルールはありません。

 

冒頭から退屈な話になりましたが趣旨はシードルです。シードルはかなり乱暴な言い方をすると、味わいや飲むシーンはビールとワインの中間のような飲み口、アルコール度数のお酒ですが、これはカルヴァドスを加えているためもうちょい飲みごたえがあります。

 

色もこんな感じで通常のシードルと異なり褐色です。シードルの産地であるノルマンディー地方はカマンベールチーズの本場であり、リンゴとカマンベールの相性は有名ですね。

 

という事でカマンベールチーズのアヒージョにしました。

 

やはり相性は抜群。初めて作ってみましたがかなり上手にできました。バゲットもシードルも進むこと進むこと。通常のシードルの香味に加えてカルヴァドスもしっかり香るため、ブランデーが苦手な方には勧められませんが、そうでないなら良質なシードルです。

 

あっという間にバゲットが足りなくなり、追加で切ってオーブンで焼いていたら妻から「え?そんなに食べるの?」と驚かれましたがオリーブオイルをすくって食べてると4枚では全然足りません。

 

腹八分目が信条の私としたことが久しぶりに食べすぎ、夜中胃もたれで寝つきが悪かったです。何事もほどほどですね。