酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のご紹介

アサヒ ドライ ゼロ

アサヒ ドライ ゼロ

リリース前からスーパードライに名前もデザインも似すぎている」と批判が挙がっていましたが、ついに妻がビールと間違えて買ってきました。私自身確認してないのでどこのお店とは言いませんが、妻曰くプレモルの隣にあった」との事です。それでは下戸の妻が間違えても仕方ありません。

 

どうでもいいので適当な夕食の日の休肝日に合わせて開けました。

 

ノンアルコールビールの歴史は古く、アメリカの禁酒法1920年~1933年)にまでさかのぼります。日本では本格的にビールテイスト飲料が発売、認知されたのはそこから20年ほど経った戦後の1948年に生まれたホッピーが最初かと思われます。しかし、ホッピーは今の昔も単体でビールの代わりに飲む物と言うより、焼酎の割り材として扱われることが多い商品です。

 

1980年代にはゲステル(ドイツ製。日本酒類販売輸入)やバービカン宝酒造とイギリスのバスブリュワリーの合作)などが生まれ、「ビールの代わりに飲む」という文化が芽生えたようです。私はテキサス セレクトを試しに飲んでみましたがクソ不味かったのを記憶しています。ゲステル、バービカン、テキサス セレクトはいずれも終売となってます。

 

2007年9月に道路交通法改正で飲酒運転が厳罰化されました。2006年8月25日に福岡県で幼児三人が飲酒運転の犠牲になった非常に痛ましい事故を受けてのことです。これにより、現在では考えられないほど緩かった飲酒運転に対して法も世間の目も厳しくなり、よりノンアルコールビールが注目を浴びたところに満を持して発売されたのがキリン フリーです。

 

キリン フリーが画期的だったのはこれまでのビールテイスト飲料はアルコール度数0.1°程度の「量を飲んだら体質によっては酔うかも」というものだった、ビールからアルコール分を頑張って抜いた物だったのに対し、キリン フリーはアルコール度数0.0°と飲んでも車の運転に何ら差支え無い物だったのです。

 

加えて従来の「ビールからアルコールを抜く」という手法は味がなんとも言えないものになっていたのですが、キリン フリーは簡単に言うと「ビールの原料とも言える麦芽のジュースの味を整えたもの」ですから、完全にアルコールは入ってない上に味も調整された物でこれまでの物に比べて味も良い商品を飲酒運転厳禁の風潮が後押しし、爆発的に売れました。

 

それを指を加えて黙ってみている他社ではありません。他のビールメーカーもこぞってノンアルコールビールを発売し、現在に至るわけです。

 

味はその後も各社改良を重ね、このドライゼロも悪くないものになってます。名前と言いデザインといい、本当にスーパードライのブランドから脱却できないアサヒビールのダメっぷりを象徴するような商品です。

 

自宅で購入し、好き好んで飲んだりはしません。しかし、車を運転できないときにちょっとおしゃれな飲食店に行った時は時々飲んでます。雰囲気は楽しめますね。それに以前に比べて泡立ちもいい気がします。今後も競争してほしいものです。