酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

シャトー ド ブルイユ 7年 シェリー オロロソ フィニッシュ

シャトー ド ブルイユ 7年 シェリー オロロソ フィニッシュ
  • 生産国:フランス/ノルマンディー地方
  • 生産者:シャトー ド ブルイユ
  • 輸入元:ジャパンインポートシステム

シャトー ド ブルイユはカルヴァドス最良の地であるペイ ドージュ地区の生産者。基本的には伝統的で王道を行くスタイルですが、たまに変化球を出してきます。

 

これはそんな変化球。通常、トロンセやリムーザンのオーク樽で熟成させますが、その後にシェリーのオロロソ(酸化熟成させた味の強いシェリー)に使用した樽で後熟させたものです。スコッチモルトでもシェリー樽熟成はマッカラングレンロセス、グレンドロナックなどが特に有名で甘く、深みのある香味と赤みを帯びた茶褐色に仕上がります。

 

キャップはこんな感じで蝋でシーリングされます。封蝋は「中身入れ替えられてませんよ」って保障としても使われますが、最近は瓶底に小さな穴をあけて中身を入れ替えるという手法もあるので封蝋なら大丈夫、とは行きません。日本では中々お目にかかれないと思いますが、DRCやグランジなどの高級ワインやコニャックなどは海外では偽物がしょっちゅう摘発されニュースになってます。

 

香りをかいでみると、やはりどこか高級シングルモルトを思わせる雰囲気がありますが飲んでみるとカルヴァドスと明確に分かります。飲み始めはスコッチモルトに良く感じるこのシェリーの影響と余韻のカルヴァドス感になんとも言えない違和感を覚えましたが、飲みなれてくると複雑な香味を持ったカルヴァドスと舌が理解できてきました。

 

試験的な仕込みなのか限定品ですので、気になる方はお早めに。そこまで引きが強い商品でもないのか、このブログを書いている時点では通販ショップでは売り切れにはなってません。