酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ケントクエステートワイナリー SB&MBA

ケントクエステートワイナリー SB&MBA
  • 生産地:神奈川県相模原市
  • 生産者:八咲生農園/横濱ワイナリー
  • ブドウ品種:ソーヴィニヨンブラン、マスカットベーリーA

saito0701.hatenablog.com以前に飲んだこちらが失礼ながら意外にも美味しかったので、期待を込めて購入。公式HPに詳細が掲載されてませんが、普通に考えたらソーヴィニヨンブランとマスカットベーリーAのペティアン(微発泡性ワイン)でしょう。

ペットナットと言われる、ナチュラルワインの微発泡性ワインが近年人気ですが、その流れに乗らず、こちらは普通に亜硫酸塩は使用されています。私はそれでいいと思います。人間もやたらと薬を飲むべきではありませんが、必要があれば薬を飲むしワクチンだって使用します。オーガニックやらビオディナミやらはあくまで美味しいワインを作る手段であり、「オーガニックのワイン作り」を目的にするのは違うと思っています。

 

アスパラベーコンと合わせてみます。オリ引きをしておらず、かなりのオリが瓶底に沈殿していますがこういうものとして受け止めています。それゆえか果実感がしっかりしていますが、細かな酸と優しい泡が柔らかな果実味と程よく調和しています。これくらいの料理とちょうどよく合います。

 

マスカットベーリーAの赤は期待値が低い分、美味しく感じたところはありますが、こちらはキチンと上がったハードルをクリアした印象です。絶賛するほどではなく、今後はよりメリハリのある味わいを期待はしますがこれはこれで生産者の思った通りの味わいなのかもしれません。国産ワインとしては決して高額な部類ではない2000円そこそこですので満足です。

 

料理と合わせられる酸は持ち合わせていますし、微発泡のため口の中の脂を流す一方で繊細な味わいを台無しにすることもありません。

 

イタズラして餃子とも合わせてみました。アップして気が付きましたが1歳の娘が映り込んでいますが、餃子と撮った画像がこれしかありませんでした。

 

流石に餃子とは明確に合いません。餃子の強い味わいにワインの良さが隠れてしまいました。脂を流せるとは言え、ビールやハイボールとは飲み方が違います。

 

近いとはいえ相模原市山梨県とは異なる個性のあるワインを作り出そうとしているこのケントクには脱帽です。「降水量が~」とか「日照量が~」とかで決めつけていた自分の器量の狭さと経験不足を恥じつつ楽しみました。