酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

サンタ ヘレナ アルパカ シャルドネ セミヨン

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サンタ ヘレナ アルパカ シャルドネ セミヨン

「ウチの営業はスーパードライさえ売れていればいいという営業マンばかりでこのままではダメだ。せっかく素晴らしいブランドを扱っているのにもったいない」

こんなことを仰っていたアサヒビールの営業マンがいました。現場にいたころに意気投合しアサヒビールの扱っているワインやウィスキーを積極的に売り込んでいたことがあります。このころに知ったワインがアルパカでした。

 

当時、チリのワインは安くて美味しいとか、チリカベ(チリのカベルネ。ラウラ ハートウィックなどから有名になった言葉)と言う言葉が有名になったころですが、一般的な酒屋に中川ワインの輸入していたラウラ ハートウィックなどは並ばず、当時日本リカーが輸入していたガトー ネグロや現在もスマイルで輸入しているコノスルなどがメージャーな時代でした。これらのブランドは800円前後で十分なコスパを持っていましたが、さすがに500円程度のワインだと、飲めるが香りもそっけもないワインがほとんどでした。

 

そんなときに知ったのがこのアルパカです。価格を聞き三ツ矢サイダー(系列のアサヒカルピスビバレッジの製品)で割れば美味しいんじゃないか?」などと冗談を言いながら例の営業マンと一緒に試飲会を回っていた時に試して驚いたワインです。

 

少なくとも自分がこれまでに飲んだ500円レベルのワインとはレベルが違う。ワンコインでここまで美味しいワインが飲めるようになったのかと、新しい時代が始まったことを感じたワインでした。

 

ここまで見ると「アルパカはそんなすごいのか!」と思うかもしれませんが、ここまで言うのはこのシャルドネ セミヨンだけです。他は「悪くは無い」という程度にとどめておきます。あえて名前は出しませんが、もう飲みたくないというヤツもあります。

 

シャルドネはご存じ世界中で栽培されている白ブドウ代表で、綺麗な酸味と華やかな香りを特徴としており、最高の白ワインの一つであるモンラッシェもシャルドネから作られています。セミヨンは単独で使われることはほぼありません。トロピカルフルーツのような甘い香りが心地よいのですが、酸味が足りずイマイチ味に締まりがないせいか、補助的に使われることがほとんどです。

 

この二つの組み合わせは程よい酸味と甘く豊かな香りをもった、ワインを飲みなれた人にもそうでない人にもとっつきやすいバランスのいいワインとなります。このアルパカのように。

 

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とは言え、所詮はどこでもいつでも買えるワンコインワインですから、料理も小難しく考える必要がありません。しいて言うなら軽めの肉料理や魚料理あたりがふさわしいと思います。フルーティーですからトマトとも合います。

 

安いワインは身構える必要が無く、雑に楽しめることがいいです。特にアルパカは酒屋まで足を運ばずともコンビニでもドラッグストアでも売ってます。このブログを見て「このお酒を飲んでみたい!」と思う方がそうそういるとは思えませんが、アルパカはすぐにでも試せるお酒です。