酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

ハンターレイン スカラバス

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ハンターレイン スカラバス

人気の高い蒸留所非公開のアイラシングルモルト。私はワインにせよウィスキーにせよ、クラシックなボトルデザインが好きなのですがこれはオシャレですね。

 

生産者のハンターレイン社はいわゆるボトラーズ会社、もしくは独立瓶詰業者と言われる、蒸留所から気に入った樽を購入し、独自のラベルで瓶詰する会社です。2013年にダグラスレイン社から喧嘩別れ分離した会社です。輸入元のジャパンインポートシステムは世にも珍しいダグラスレインとハンターレインを同時に取り扱っている会社です。恐らく世界を見渡してもそんな会社は無いでしょう。

 

そのハンターレイン社は2018年にアイラ島の9番目の蒸留所となるアードナホー蒸留所を作った会社でもあります。はやくここの原酒を試飲してみたいのですが2021年現時点ではまだ出回っていませんし、そのスケジュールも決まっていません。今から楽しみです。

 

このスカラバスとい名前は古ノルド語で「岩の多い場所」という意味ですが、スカラバス蒸留所がかつて存在したそうです。しかし、創業は1817年、翌年の1818年に閉鎖という最も短命だった蒸留所で当然のことながら原酒など残っておらず、どのようなスタイルだったかすら分かりません。

 

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同じ蒸留所非公開アイラであるピーツビーストと比べると、こちらはもう少しフルーティーですね。アルコール度数も程よい強さの46度。余韻も長めです。これで5000円はしないのですからコストパフォーマンス高めの1本です。こちらのスタンダード品は比較的入手しやすいのですが、10年熟成物はジャパンインポートでも案内すれば瞬殺される人気モルトです。スカラバスを気に入ったのなら試す価値はあるでしょう。