酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

クライヌリッシュ 14年

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クライヌリッシュ 14年

ちょっとしたモルト好きなら誰でも知ってますが、「超有名どころ」というほどではない絶妙な通向けモルト。なめらかでコクがありスパイシー、香り豊かで定期的に飲みたくなるウィスキーです。

 

クライヌリッシュというブランド自体は1819年から続く名称ですが、1819年に建てた蒸留所は1967年にブローラという名称に変更。1967年に隣の敷地に同じような蒸留所を建てたからです。この1967年にできた蒸留所の物が現在のクライヌリッシュというワケです。マニアックな話ですが、新蒸留所ができた当初はクラヌリッシュA、Bと呼んでいたそうですがどっちがどっちだったのか資料が無く、もはや分からないとのことです。

 

その後、ブローラの方は休業と再開を繰り返しますが暗黒時代の1980年代のウィスキー不況を受け、1983年に閉鎖。しかし、それまでに蒸留されたブローラ名義のボトルはわずかに市場に出回ってますがサラリーマンが買える価格ではありません。

 

ウィスキーを勉強し始めたころに友人のバーテンダーのコレクションを飲ませてもらったことがありますが、そういうバイアスがかかっていたのか、現行のクライヌリッシュより複雑で力強く感じたものです。

 

そんなブローラですが、2021年に蒸留所を再開、樽詰めを行ったというニュースを耳にしました。38年ぶりですし、当時のスタッフもいないでしょうからかつてのボトルと味わいは異なるでしょうが今から楽しみな話です。

 

クライヌリッシュ自体が手に入りやすく、14年という決して短くない熟成年数を経ている割には高くは無い価格設定ですので、ボトラーズ物を買って外したくない時にはこういうオフィシャルを買うことにしてます。

 

現在、上の子が3歳、下の子が0歳ですが14年って上の子が高校生、下の子が中学生になるような時間です。ウィスキー飲んでると時々時間の流れを見つめなす機会になります。