酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

サッポロ 男梅サワー

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サッポロ 男梅サワー

ネーミングといい売り方と言い、サッポロにしては珍しく上手な商品です。酒屋の目から見ると、サッポロビールは職人気質というか日本的というか、いいものは作るのに売り方が下手で損をしている印象を受けます。真逆なのはサントリーですね。最大公約数的な「ほどほど」な商品を巧みなマーケティングでヒット商品にしていく手法は見事なものです。ジョッキ生なんて味といいネーミングといい売れるとは思ってませんでした。

 

書かれている通り、梅干しの酸っぱさいに塩っぽさが混ざった独特な刺激とイメージしやすく、キャッチなネーミングが功を奏し現在ではコンクなどの原酒やお菓子など、様々なバリエーションで展開しています。

 

宅飲み視点で言うと、缶チューハイは味云々より手軽さがいいです。カクテルにせよハイボールにせよ、味はいいのですが作るひと手間がありますが、缶チューハイは開けて飲めるのがいいです。アルコール依存症一歩手前の発想かもしれません。

 

酒類業界に入ったばかりの若かりし頃、紙パックの安い日本酒は依存症になるような人向けの酒と思ってましたが、本物は「すぐ飲める」カップ酒の方が好みであることは仕事を通じて知りました。コンビニでも見ますが小銭が取り出せないほどの震える手で購入した後、開けて飲むのを口が我慢できず、迎えにいっている人が時々います。

 

近年は何とは言いませんが「アルコール度数の高い缶チューハイがヤバめな酒として知られるようになりました。手軽に酔えて飲みやすいってところなんでしょうがほどほどにして長生きして美味しい酒を飲み続けたいもんです。