酒屋の宅飲み

酒屋に勤めるサラリーマンが自宅で飲むお酒のレビュー

Wow Orchard Cold pressed オレンジジュース&グレープフルーツジュース

Wow Orchard Cold pressed オレンジジュース&グレープフルーツジュース
  • 生産地:オーストラリア
  • 輸入元:Wow-Food株式会社

 

  • アルコールが飲めないが質のいい飲料を素敵な雰囲気で楽しみたい
  • 上質なお客のために上質なジュースを提供したい
  • フレッシュジュースはコストもかかるがそれ以上に手間とゴミの問題がある

上記のような顧客に対応しますと案内があった商品。キャッチコピーは摘みたて、搾りたて、届きたて。高級なクラブや飲食店、ホテルなどで需要があるようです。

 

冷蔵輸送、冷蔵保管と手間がかかる分、味わいは自然で甘みも酸味も強すぎません。そういった意味では思ったほど濃厚では無かったため

やはり手搾りが一番だな、とか思ったりもしましたが、お客に出すことを考えると手間がかかるのはコストがかかることと同じ事です。そういった意味では選択肢の一つとしてこちらが挙がるのは道理です。

 

色も綺麗で、ウチで普段飲んでる安物とはワケが違うのは分かります。自然な味にこだわりたい方にはいいかもしれませんが、多分その辺のスーパーには並んでません。公式HPでオンライン販売しているので試したい方はそちらで買った方が早いと思います。

ヤッホーブルーイング 水曜のネコ

ヤッホーブルーイング 水曜のネコ
  • 生産者:ヤッホーブルーイング
  • 種類:ベルジャン ホワイトエール

saito0701.hatenablog.com

saito0701.hatenablog.comこれらと同じく、国内最大のクラフトビールメーカーのヤッホーブルーイングが作るビールです。何とも言えないデザインとネーミングがいいですね。

 

ベルジャンとはベルギーの、という意味ですから、ベルギースタイルの白ビールってところでしょう。オレンジピールコリアンダーシードを使用した爽やかで、ほどより香りのあるビールです。輸入ビールが好きな方にはヒューガルデンを日本人向けにマイルドにした感じと言えば分かりやすいかもしれません。

 

公式HPにも書かれていましたが、国産の一般的なビールであるピルスナータイプの物は爽やかでスッキリしたのど越しがウリですが、こちらは香りとコクを重視しており、キンキンに冷えた状態よりは少しぬるいほうがいいようです。

 

爽やかなコクと香りを楽しみたかったらこんな香りの強い料理よりは、もうちょっと軽めの食事の方が良さそうです。ちょっとペアリングとしては失敗ですが、やはりビールですから台無しってこともありません。

 

ベルギーのビールに比べて良く言えば飲みやすく、悪く言えば物足りません。お値段はヒューガルデンと大して変わりませんので好みで選べばいいのかなと思います。

宝 私のりんごサワー

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宝 私のりんごサワー

イオン系列の小売店限定のりんごの酎ハイ。サワーって英語でいうところの酸っぱいという意味ですが、完全にチューハイ=サワーとなっているのでしょう。和酒のNo.1企業なのですから、焼酎のハイボールであるチューハイ表記でお願いしたいものです。そもそも缶入りのレモンチューハイの元祖もここのタカラ レモンチューハイなんですし。ちなみに缶入りのチューハイという意味ではサントリーのタコハイの方が1年早いです。

 

果汁は10%も使っており、真っ赤なパッケージから濃厚なりんごの味わいをイメージしましたが、そこまでしっかりアップルサワー、というほどでもありません。良くも悪くも飲みやすい。

 

もうちょいアップルジャムやアップルパイのような濃厚さを求めていましたが、リンゴジュースに焼酎、砂糖、炭酸を入れただけというシンプルな味わいを想像してもらえれば近いと思います。

 

先述の通り、イオン系列のお店でしか売っていません。近くにそういったお店が無い、というエリアがあるのでしょうか?イオンができると町の他のお店がつぶれ、そしてイオンまで撤退し何も残らない町ができると言いますが勘弁してほしいもんです。おかげで「我が名はイオン、すべてを滅ぼし、そして私も消えよう」とか言われるありさまです。田舎だとほぼインフラのようになってます。

 

最近は横浜市瀬谷区にもイオンができました。恐らく上瀬谷通信施設跡地在日アメリカ軍基地の跡地。面積242haのみなとみらい以上の広大な土地)に予定されていたワーナーによるディズニーランド規模のテーマパークが予定されていたための出店かと思われますが、この計画が中止。一応、三菱地所が計画を引き継ぎ、テーマパークではなく大型の商業エリア、農業エリア、公園&防災エリアを計画しているとの事ですがどうなるのやら。そうでなくても瀬谷区は「横浜っぽくない」「横浜のチベット」とかさんざんな言われようですから、せめてイオンは撤退しないでほしいです。

サンタ ヘレナ アルパカ シャルドネ セミヨン

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サンタ ヘレナ アルパカ シャルドネ セミヨン

「ウチの営業はスーパードライさえ売れていればいいという営業マンばかりでこのままではダメだ。せっかく素晴らしいブランドを扱っているのにもったいない」

こんなことを仰っていたアサヒビールの営業マンがいました。現場にいたころに意気投合しアサヒビールの扱っているワインやウィスキーを積極的に売り込んでいたことがあります。このころに知ったワインがアルパカでした。

 

当時、チリのワインは安くて美味しいとか、チリカベ(チリのカベルネ。ラウラ ハートウィックなどから有名になった言葉)と言う言葉が有名になったころですが、一般的な酒屋に中川ワインの輸入していたラウラ ハートウィックなどは並ばず、当時日本リカーが輸入していたガトー ネグロや現在もスマイルで輸入しているコノスルなどがメージャーな時代でした。これらのブランドは800円前後で十分なコスパを持っていましたが、さすがに500円程度のワインだと、飲めるが香りもそっけもないワインがほとんどでした。

 

そんなときに知ったのがこのアルパカです。価格を聞き三ツ矢サイダー(系列のアサヒカルピスビバレッジの製品)で割れば美味しいんじゃないか?」などと冗談を言いながら例の営業マンと一緒に試飲会を回っていた時に試して驚いたワインです。

 

少なくとも自分がこれまでに飲んだ500円レベルのワインとはレベルが違う。ワンコインでここまで美味しいワインが飲めるようになったのかと、新しい時代が始まったことを感じたワインでした。

 

ここまで見ると「アルパカはそんなすごいのか!」と思うかもしれませんが、ここまで言うのはこのシャルドネ セミヨンだけです。他は「悪くは無い」という程度にとどめておきます。あえて名前は出しませんが、もう飲みたくないというヤツもあります。

 

シャルドネはご存じ世界中で栽培されている白ブドウ代表で、綺麗な酸味と華やかな香りを特徴としており、最高の白ワインの一つであるモンラッシェもシャルドネから作られています。セミヨンは単独で使われることはほぼありません。トロピカルフルーツのような甘い香りが心地よいのですが、酸味が足りずイマイチ味に締まりがないせいか、補助的に使われることがほとんどです。

 

この二つの組み合わせは程よい酸味と甘く豊かな香りをもった、ワインを飲みなれた人にもそうでない人にもとっつきやすいバランスのいいワインとなります。このアルパカのように。

 

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とは言え、所詮はどこでもいつでも買えるワンコインワインですから、料理も小難しく考える必要がありません。しいて言うなら軽めの肉料理や魚料理あたりがふさわしいと思います。フルーティーですからトマトとも合います。

 

安いワインは身構える必要が無く、雑に楽しめることがいいです。特にアルパカは酒屋まで足を運ばずともコンビニでもドラッグストアでも売ってます。このブログを見て「このお酒を飲んでみたい!」と思う方がそうそういるとは思えませんが、アルパカはすぐにでも試せるお酒です。

玉出泉 純米にごり

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玉出泉 純米にごり

多分、酒名はこれであってると思います。思いますというのも生産者HPを見ると、同名でかなりデザインが異なるラベルが掲載されており、自信が無くなってきました。

 

こちらは問屋様より「試飲してください」と部署に色々なお酒をいただき、私が持ち帰ったものがこちらというだけです。春酒の詰め合わせだったようで、他の社員もそれぞれ色々な春酒を持ち帰っていました。

 

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ワインはもちろん、ビール、ハイボールでもイマイチ合わないおでん、松前漬けと合わせることができるのは日本酒と麦焼酎の水、お湯割りくらいなものでしょう。特に数の子をはじめとする魚卵はワインキラーと言われるほどワインとは合いません。イクラと一部のサンジョヴェーゼを合わせることができるようですが、そんな綱渡りをするくらいなら、私はよく冷えたウォッカか日本酒がいいです。

 

おでんのだしの味も濃いめの松前漬けの味わいも柔らかくもしっかりとしたこの日本酒が優しく包み込みます。日本酒はおかずのようなある程度味付けの濃い物であれば大抵何とかなる懐の広さをもっています。

 

「カレーに合う酒なんて無いだろ」という話題から、当時ワインに没頭していた私は何とか合うワインを探すべく、幾らかのワインとカレーを合わせたところ、ロワール地方のやや甘口のロゼワインである、ロゼダンジュにたどり着いたことがありますが、あれも結局カレーと水みたいなもんです。日本酒とカレーは合わないかと思いきや悪くないんですよね。まぁ、米にかけるものだから考えてみりゃ当然ですが。試してませんが、リンゴとカレーが相性がいいのならシードルもありかもしれません。

 

流石にフレッシュサラダ、特にトマトと日本酒はちょっと嫌でした。ただ、それも五橋の純米と言う芳醇なタイプだったので、他の日本酒ならどうなっていたか分かりません。

 

日本酒はさほど人様の参考になるようなことは書けませんが、色々勉強してみます。

サントリー プレミアムモルツ 香るエール

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サントリー プレミアムモルツ 香るエール

国産の大手ビールメーカーのビールを自分で購入することはほとんどないのですが、それでも買うことがあるとすればこれとキリンの秋味です。

 

プレミアムモルツ自体、ビールの中ではややクセがあり好みが分かれるタイプではありますが、こちらの香るエールはスーパードライ一番搾りなどのピルスナーと呼ばれるビールとはそもそもビールタイプが異なります。

 

ビールには様々なタイプがあり、日本で主流となっているのはラガーと呼ばれる下面発酵ビールです。低温で発酵させ、発酵が進むと酵母が液体の下部に沈んでいくことからこう呼ばれます。先述のピルスナーはそのラガーのタイプの中の一つ。一番日本人になじみがあるビールです。

 

対して上面発酵ビールはエールとも呼ばれ、15℃~20℃とイギリスでいうところの常温で発酵させ、発酵が進むとともに酵母は上面に浮かんできます。歴史が古いため、昔のヨーロッパやアメリカを舞台にした小説などでちょいちょい出てくるビールです。

 

すごく乱暴な言い方をするとエールは芳醇、濃厚な味わいラガーはのどごしのいいスッキリとした味わい物が多いです。ビール好きからは怒られそうですが。

 

以前にバス ペールエールという輸入ビールの割りには手ごろながらイギリスのパブのような気分を味わえるエールがあったのですが、現在日本における輸入業者はありません。プレモルの香るエールもいいのですが、バスに比べてやや上品です。バスはそれこそフィッシュアンドチップスのようなジャンクと合わせて美味しいビールでしたが、香るエールはもうちょっとちゃんとした食事と合わせたくなります。

 

フィッシュアンドチップスを売ってる店はそこまでありふれてはいませんが、ケンタッキーは近い印象なので、時々香るエールと合わせることがあります。

 

世界中でコロナによる人手、容器、ラベルなどの不足に加えて船で商品を運ぶ際に欠かせないコンテナも不足しており、輸入品は入荷の遅延や値上げのラッシュです。元々輸入ビールは割高なのに値上げされると本格的高級品になってしまいます。国産クラフトビールもいいのですが、やはり価格面では大手ビールメーカーは優れてます。

ボテール サンタ スザンナ 白

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ボテール サンタ スザンナ 白
  • 生産国:イタリア
  • 生産者:ボテール
  • 輸入元:三井食品

saito0701.hatenablog.comなぜか、コイツと同じ店で同様の売り方をされていた白ワイン。400円程度だったので迷わず購入。さすがにいくら安くてもラ ガイアを下回るとは考えにくい。しかも輸入元もさほどワインに強いわけでは無いとは言え、名の通った商社です。

 

三井食品キッコーマン系の醤油問屋が共同出資して作った小網商店と三友食品が合併してできた会社です。

 

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最近練習中のペペロンチーノ。オリーブオイルは大概のイタリアの白と無難に合います。激安だった割りには悪くありません。むしろワンコインワイン程度のパフォーマンスは持っています。しかもチリのワンコインと違って味わいは強くはありませんが、バランスがよく、食卓にはなじみます。

 

これはいい買い物だったとネットで詳細を確認したら、通販では800円程度で販売されていました。飲食店でグラス500円で出る分には悪くありませんがちょっと宅飲みで800円出すなら別の選択肢を考えちゃいます。

 

500円程度なら何本か買っておこうというレベルではあるので、またドラッグストアに行ったとき同じ価格だったら購入しておこうと思います。